あがり症や人見知りでもお笑い芸人になれる?緊張を解すコツを伝授
お笑い芸人になりたいと思うものの、自分は上がり症なので無理だと諦めている人はいませんか。少しくらい上がり症であったとしても、緊張を解すテクニックさえ身に付ければお笑い芸人になることは可能です。ここでは上がらないコツについて考えていきましょう。
日頃から笑顔とジェスチャーを心がけよう
人見知りで上がり症の人は、どうしても無表情になりがちです。お笑い芸人が観客の前で喋るときに、硬い表情では見ている人もおもしろくありません。緊張していても、口角を上げるだけで笑顔を作ることができます。自分が笑顔になれば相手も楽しくなり、その場の空気も和みます。その結果、張り詰めていた気持ちも解れていくはずです。
また、笑顔と共に試して欲しいのが、手を使ったジェスチャーです。テレビで見るお笑い芸人たちは、ただ喋っているだけでなく手を使いいろいろな動作をしています。外国人はジェスチャーが多いですが、日本人は手を使って表現することが少ないです。
ジェスチャーは体を動かすことになり、リラックス効果もあります。カチコチに固まって喋るよりも体を動かしながら喋るほうが、緊張が緩んでくるでしょう。聞いている側にとっても、手の動きは見ていて楽しいですし話している内容も分かりやすくなるというメリットがあるのです。
日頃、友人や家族と会話するときも、口角を上げて笑うこととジェスチャーを付けるように心がけたいものです。お笑いの練習や本番だけ、笑顔やジェスチャーを作ろうと思ってもなかなかできません。
日常的に心がけることで、自然と本番でも手振り身振りを付けながら笑顔で話せるはずです。ジェスチャーを習慣付ければ、表現力も向上して人気のお笑い芸人になれるのではないでしょうか。
緊張しない呼吸法をマスターしよう
上がりやすい人におすすめが、リラックスする呼吸法です。ゆっくりと呼吸することで、自律神経にも働きかけて気持ちが落ち着きます。凝り固まった心身を解す呼吸法をマスターして、是非とも本番前に取り入れたいものです。
まず基本となるのが、丹田法と呼ばれる呼吸法です。丹田とはおへその下の辺りのことで、この部分に力を入れることで自然と腹式呼吸ができます。やり方としては、椅子に座って肩幅くらい足を広げて足裏はしっかりと地面に付けましょう。
次に背筋を伸ばして顎を引き、丹田を意識しながらゆっくり鼻から息を吸い込みます。丹田が分かりにくい人は、両手でおへその下を押さえると良いです。そして吸ったときの2倍の時間をかけて、息を吐き出します。この丹田法を、自宅や練習前など習慣付けたいものです。
もうひとつ、腹式呼吸法というものがあります。まずすべての息を口から吐き出します。次におなかを膨らませながら、ゆっくり息を吸い込む方法です。吸うときよりも吐くときのほうが時間をかけるようにします。腹式呼吸は5回ほど繰り返すことで、気持ちがリラックスするでしょう。
丹田法と腹式呼吸法を身に付ければ、いざというとき自信を持って挑めるはずです。どちらも腹筋を鍛える効果もあり、大きな声で喋らなければいけないお笑い芸人にとっては一石二鳥の訓練と言えます。
自分自身を客観的に見てみよう
上がってしまう原因は、完璧主義すぎてちょっとした失敗も許せない性格やネガティブ思考などが関係しています。観客を目の前にしてあまりにも気負いし過ぎてしまうと、余計に硬くなってしまうでしょう。
緊張しない考え方のコツとして、自分自身を客観視するやり方があります。本番前の自分の状況や気持ちを、客観的に見て言葉にしてみるのです。例えば「なんだかソワソワしてきたな」とか「心臓がパクパクしてきたぞ」という感じです。
そしてさらにそんな自分に、「この緊張がミスを防ぐのだ」とか「ドキドキして当たり前だ」というように言葉を投げかけます。この際に自分の状況をネガティブに捉えてはいけません。
上がっている自分をありのまま受け入れるようにすることがポイントです。そうすると、だんだんと思考がポジティブになってきて、緊張していることすら楽しくなってくるのです。
そしていざ本番に向けて、前向きな姿勢で突っ込んでいくことができます。常日頃から自分を客観的に見て言語化してみる癖を付けてみましょう。このテクニックを身に付ければ、おもしろいほどに緊張せず楽しく本番を迎えることができるはずです。
上がり症や人見知りする性格を理由に、お笑い芸人への道を諦めるのはもったいない限りです。お笑い養成所では、上がりやすい人もたくさんお笑い芸人を目指して頑張っています。紹介したように、緊張を解す方法はたくさんあります。
大切なことは、上がり症の自分を受け入れて克服することです。上がり症であることさえネタにしてしまうくらいの、前向きな気持ちが重要なのです。お笑い芸人への夢に向かって、今日できることから実践していきましょう。みんな最初は緊張するものです。元気に前向きに、夢を目指して努力したいものです。