少人数制のお笑い養成所に通うメリット
お笑い養成所には少人数制と多人数制があることや、違いについて詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。この記事では、少人数制によるお笑い養成所の利点について解説します。多人数制と異なる点や優れている点を紹介するため、自分にはどちらが合っているのかわかるでしょう。また、少人数である養成所が登場した理由も説明します。
お笑いを追求するには少人数が利点あり
お笑いを追求するにあたり多人数であると、問題としては全員に目が行き届かないというデメリットがあります。大人数制の場合、受講者数を増やすことで養成所を運営しており、全員に対して演技指導やお笑いのネタに関する突っ込みや間などを見たり指導したりする余裕がありません。教官もお笑い芸人を養成するにあたり、徐々に流れ作業のようにお笑いを見てしまうため、芸を磨きにくいのが多人数制の特徴であるといえます。
一方で少人数制の場合、お笑い養成所としては少人数で精鋭のお笑い芸人を育てようとしているため、教官は演技指導の他突っ込みや間を細かく指導してくれます。また、大人数制の場合は芸能人として活動できるか基準を定めており、最後まで残った人物をお笑い芸人とすることが多いようです。この手法の問題は、時には誰一人芸能人となり活動できない可能性があります。そうならないのが少人数制であるお笑い養成所の特徴です。
少人数制の場合、レッスンからお笑いの講師陣に至るまで少人数で担当するためすべてのお笑いを目指すものに講義を受ける権利があるのが最大の特徴です。多人数性の場合、どうしても優秀な方々のみが最前列で講義を受けることができるので公平とは言えません。公平さを得た上で演技指導や自己を磨くことを考えているのであれば、少人数制に利点があるといえます。
肝心な点はステージに立てるかどうか
多人数性のお笑い養成所はすべての参加者がステージに立てるかどうかは未知数です。これはどういうことかといいますと、多人数の場合レッスンにて使用することが可能である会場などをすべての人間が使用できないことを指します。
なぜなら会場を貸し出す側も、延々とたくさんの芸人候補生のレッスンに使用されていたのでは収益にならないからです。会場を貸し出す側は候補生ではなく、プロの芸人さんが芸を行うことで収益を得ているため、会場を貸し出せない間は有名な芸人さんをお呼びして会場の評判を上げることもできないのです。
逆に少人数制であれば、決められた時間内にすべての芸人候補生を舞台に上げ芸能人として活動する練習をすることも可能になります。これが多人数制と少人数制の差で、多人数制の場合は会場に立ち実際にお客を前に一芸を見せることも難しくなってしまうのです。
これは会場側もデメリットがあり、延々と候補生の方々を相手にしていては、劇場にお客さんが集まらなくなります。それら問題点を解決できるが少人数制で、少人数は逆にお客を入れて候補生が一芸を見せても、たくさんの芸人候補生がいるわけではありません。そのため会場に来ているお客様が満足できなかったとしても数時間のロスですむのです。また、舞台に立つ側もお客様を前にして練習をできるのですから利点が活きているといえます。
なぜ少人数のお笑い養成所が登場し注目されるのか
少人数はすべての人が舞台に立つことができるという利点の他に、芸能人としての空気を感じることができます。これは大人数でいる場合薄れてしまう問題で、大人数でいるとだんだん多くの候補性がいる光景に慣れてしまうのです。この慣れがステージに上がる際に緊張の他、ボケや突っ込みといった間の取り方や空気感を鈍らせてしまいます。
たくさんの候補性がいることでまだ自分の番ではないと安心しきってしまい、最終的には段々と待つことに疲れてきてどうでもよくなってしまいます。この部分が一番問題で、どうでもよいという気分でステージに立たれると芸人とはそんなものかと勘違いをされるのです。
もちろんやる気を感じられない芸人候補生を審査しても、合格は出ないでしょう。それほど甘い世界であれば誰もがいい加減な気持ちで芸人を目指しますし、そんな気持ちで生き残れるのであれば、ステージ外では芸人があふれかえっています。
しかし少人数の場合は、候補生が少ないので自分の番が回ってくるまでが早いのです。つまり緊張状態で一芸を秀でる必要があり、かつ疲れ果てた様子などを見せている余裕がないのです。これが、少人数制が注目される理由になります。
少人数制のお笑い養成所に通う利点は、緊張感を生み出しつつ自分の一芸を見せることにあり、かつ誰もがステージという舞台を経験する可能性があることです。大人数ではどうしても優秀な人物の他、一度にたくさんの人をステージに上げるためお笑いに対する気持ちが薄れた状態でステージに上がる人も中にはいるでしょう。そのため少人数制は大人数性に比べ、多くの利点があるといえます。